「ねぇドグマ」
「なんだ」
「僕が本当に<本物の料理人>になったら食べるの?」
なにをいまさら。
その魂が喰いたいがために断食までしてるというのに。
……というか、意味をわかって言っているのかこいつは。
魂を喰われるということは、死ぬということなのに。
「ドグマ?」
「やかましい。考え中だこのゴミめ」
「ひどっ」
「……しかし、いきなりなぜそんなことを言いだした」
「……想像したんだ」
「想像?」
「きっと、ドグマに魂を食べられるぐらいの<本物の料理人>になる事ができたら、多分僕最高に幸せだと思うんだ」
「……」
「そしたら、その時に、今まで教えてくれたドグマに食べられちゃっても後悔はないと思うんだよね」
「………」
こいつは。
本当に。
ベシッ
「いたっ!?」
「まったく……貴様は何を勘違いしているんだサトル」
「え?え?」
「貴様の人生が最高だろうとドン底だろうと、魂が<本物の料理人>になった瞬間に喰うぞ」
「う」
「あまり私を待たせるなよ。……それと」
「?」
「私以外に、つまみ食いされることも許さんぞ」
「……ドグマ以外に、魂食べる人に会ったことないけど……」
にぶい。
人間にもサトルに惹かれている奴がいる。
そいつらに手をつけられることも許さんといったつもりだったが……まぁいい。
自分から行こうと、相手から来ようと。
とことん邪魔してやればいい。
そうして魂を喰う時に、サトルの全てを喰い尽くしてやろう。
……なんといっても、私は悪食だからな。
舌なめずりする悪魔 (羊は気付かない)
久々の更新がジャンル外ですみません。←
思った以上にハマってしまったので……。
月刊少年ライバルで連載中のヘルズキッチンです。
コミックス派……っていうか、単行本が出てから知りました←
ドグマとサトルの関係がツボすぎる……。
10/10/26