「手伝ってやろうか?なんかこいつノミ蟲に似てるからなんか普通に殺せる気がする」
「悪いな」
「いやいやいや!佐藤君!?おかしいでしょ!?小鳥遊君も、帝人君も見てないで止めてよ!」
『すみません、今俺喋れないんで』
「静雄さん、せめて喋れないように口をつぶすぐらいでいいんじゃないですか?」
「えー!なんかさらに残酷なこといいはじめた!怖い!いまどきの子怖い!」
「ん?っていうか、なんでお前、竜ヶ峰の名前知ってんだ?」
「やだなぁ、シズちゃん。俺が教えたにきまってるじゃないか!」
後ろから聞こえた声は聞き覚えのある、いつもの騒動の原因である情報屋の声だった。
「っ…なんでてめぇがここにいるんだ……えぇ?いーざーやーくーんーよぉぉぉぉっ!!!」
「わー!!ストップ!ストップですよ静雄さん!!お店壊れちゃいます!」
「まったく。運び屋のやつ、なんでシズちゃんと帝人君にー!帝人君と夫婦とかマジうらやましいんだけど!」
「は?」
「夫婦?って?」
「うらやましいから教えてあげない!」
「なんかイラつく……」
「それで、臨也さんは何のご用事で?」
「んー?なんとなく運び屋がそろそろ来るかなーと思って、逃げてきた!」
「イザ君の読み通りだったよねー」
「………い、ざ、くん?」
得体の知れないものを見るような、というか蔑むような目で相馬を見る帝人。
イザ君などという可愛らしい名前で呼ばれている人を知らない。
というかそんな人いない。
「そう!イザ君!ヒロ君イザ君の仲なんだ!あ、なんだったら帝人君も呼んでいいよ!あ、俺も帝人君のことミカ君ってよんじゃおうかな!ミカちゃんのほうがいいかも!それがいいよ!そうしよう!」
「だが断る!!」
なんだこいつら痛々しい!
「……相馬…」
「な、なに、その痛いものを見るような目!」
「あーう」
「小鳥遊君まで!ひどい!」
え?
イザ君ヒロ君ミカちゃんシズちゃんでいいじゃないか。
10/07/20
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