「…セルティさん。意思の疎通ができるなら、僕たちを頼らなくてもよかったんじゃ?」


静雄さんがやっと落ち着いたので、話を再開した。
意思の疎通ができるのなら、セルティさんでもPDAで会話できるし。


「家に届けちまえばいいじゃねぇか」
『そうでもないんだ』
「あうー……」


セルティがうなだれると小鳥遊もうなだれて、PDAをぽちぽち押してみせる。


『北海道から本店研修で池袋のファミレス『ワグナリア』に来てるんです』
『それでな、その店になら信用できる人がいるらしいんだが…』


「あー、わかりました。…セルティさんファミレス入れませんもんね…」
「あー……」


フルフェイスのヘルメットをかぶってファミレスに入ろうとしたら、「お客様。失礼ですが店内でのヘルメット着用は…」とか言われて入れないだろう。
脱ごうにも首はないわけだし。


『そうなんだ…。携帯に電話しようにも、私も小鳥遊君もしゃべれないし』
「いたずらと思われるのがオチですね……」
「じゃあ、俺らがその信用できる奴のとこにつれてけばいいわけだな」
『そういうことだ!』


「ところで、その信用できる人って、なんていう人?」
『佐藤さんっていいます。そちらの方と似てます』

「え」

『静雄と、……似てるのか?」
『はい。金髪だし、煙草吸ってるし』
「あぁ、そういうことか」
『てっきり、そのまま静雄だったらどうしようかと……』

「二人して、どういう意味だそりゃ…あぁ?」

気心知れた仲とはいえ、ひどすぎる。
静雄もさすがにキレる寸前だった。



佐藤さんと似てるよね。
声ネタ以外でもさー


10/07/20